2024年9月3日(火) 10:16~10:27
於:党本部平河クラブ会見場
茂木敏充幹事長
【冒頭発言】
本日の役員会・役員連絡会の概要を報告いたします。
岸田総裁からは、憲法改正を「議論する時代」から「実現する時代」へと自民党は大きく歩みを進めなければならない。そうした思いを強くもって、憲法改正実現本部に精力的な取組を進めていただいた。
まず、8月7日には「議員任期特例」についてとりまとめ、今後の速やかな条文化の土台を築くことができた。続いて、昨日は、「自衛隊明記」・「緊急政令」について「論点整理のとりまとめ」の了承をいただいた。
これらによって、「自衛隊明記」を含めた、複数テーマを一括して国民投票に付するための作業を加速化する準備が整ったと考える。新しい執行部にあっても、この流れを途切らせることなく、一気呵成に進んでいくよう党を挙げた取り組みを強く望む。自分としても今後も可能な限りの貢献をしていきたい。
台風10号の被害を受けた方々に、お悔やみとともにお見舞いを申し上げる。自治体と連携し、政府を挙げて速やかに復旧を進めているところ。今回は、過去最多の141箇所でのダムの事前放流や、全国の電力会社が3万人体制で停電に備えるなど、これまでにない取組を行った。
昨日には、パリ・パラリンピックで早速金メダルを獲得した、鈴木孝幸選手、木村敬一選手に祝意をお伝えした。日本選手の皆さんの活躍を祈念する。
シャトル外交強化の一環として、近日中の韓国訪問について日韓間で協議している。
いよいよ総裁選が本格化する。選挙のプロセス自体が「新生自民党」を国民に示す重要な一歩であることを心に刻み、残された任期において、役員の皆さんと力を尽くしていきたい。役員各位の引き続きのご協力をお願いする。
私(茂木幹事長)からは、台風10号による大雨や強風の影響で、西日本を中心に河川の氾濫や土砂災害などの被害が相次ぎました。亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、被災された方々に心よりお見舞い申し上げる。政府には、被災者支援や被災地の復旧に全力で取り組むとともに、引き続き国民の安心・安全の確保に万全を期してもらいたい。
一昨日、沖縄県の宜野湾市長選が告示となった。普天間飛行場の一日も早い返還と跡地利用の実現など、松川市政の継続に向け、わが党は、佐喜眞 淳元市長を推薦している。投開票日までの5日間、佐喜眞候補の必勝に向け、全力で臨みたいと思う。役員各位のご協力、よろしくお願いしたい。
「政治刷新 車座対話」について、全ての都道府県で開催したことを受け、参加者からの意見などをまとめた「結果」を、先週金曜日に公表した。地域に根差した国民政党として、地方の声、現場の声を党改革、政治改革、さらに様々な政策などに反映するため、今後、さらに議論を深めていきたいと思う。
先の通常国会で改正された「政治資金規正法」の附則にある「検討事項」について議論を進めるため、今般、「政治刷新本部」の下に新たなワーキングチームを設置する。座長には、石田真敏 衆院議員にご就任いただき、メンバーが固まり次第、第1回会議を行いたいと思う。
そのあと、両国対委員長から閉会中審査等について発言がありました。
今日は松山参議院幹事長が海外出張中ですので、岡田参議院幹事長代行の方から参議院からのご挨拶がありました。
小渕選対委員長からは、宜野湾市長選の関係の話がありました。
渡海政調会長からは、台風10号に関する合同会議の開催について、さらには今週の政調審議会は、今日10時15分から開催して、「経済安全保障」や「サイバーセキュリティ」などに関する提言、計3件の審査を行うという発言がありました。
森山総務会長からは、総務会は本日開催しないという発言がありました。
役員会・役員連絡会の概要は以上です。
質疑応答
- NHKです。冒頭、役員会でのご発言の中にあった政治資金規正法の新たなワーキングチームについてですが、附則の検討事項の中に第三者機関の設置ですとか政策活動費の具体的な領収書の公開方法ですとか色々積み残された課題があると思うのですが、全般についてワーキングチームで扱うということでしょうか。
- 基本的にはそういう事になります。そこの中で一つは政策活動費の上限をどうしていくか、さらには公表の仕方、それから第三者機関の設置、これが大きなテーマになってくると思いますが、いずれにしても検討事項として残ったこと全体について扱うワーキングチームを新たに立ち上げるということです。
- NHKです。明日、総裁選に向けた立候補会見を開くと発表されましたけれども、主にどういったことを訴える予定なのか、現時点で紹介できることがあればお願いいたします。
- 明日の会見では、このたびの総裁選に向けた私の決意、抱負について、お話をしたいと思います。明後日、政策会見もあるわけでありますが、経済の再生、そして地方の活力アップ、特にこの二つには力点を置きたい、こんなふうに思っております。
日本は今、少子高齢化・人口減少、物価高、厳しさを増す安全保障環境など、内外の厳しい課題に直面しているわけであります。課題解決への実行力が重要だと考えております。また、今、自民党に向けられている厳しい目、様々なご批判を真摯に受け止め、政治改革、党改革をさらに進めていかなければならないと考えています。
同時に、日本の将来について、明確なビジョンを示し、ビジョンを示すだけではなく、それを実行して、結果を出していくということが大切だと考えております。どんな立場や仕事でも、どこに住んでいても、明日への希望、そして可能性が感じられる日本にしていかなければならないと思っています。詳細については明日の出馬会見、明後日の政策会見でお話をしたいと考えています。
- 朝日新聞です。先ほど、役員会の後に総理と面会をされておりましたけれども、どういったやり取りをされたのか、差支えない範囲で教えてください。
- ちょっとお話できません。
- 東京新聞です。冒頭の発言でお話のありました刷新本部のワーキングチームについてですが、これは第三者機関の設置や政策活動費など総裁選でも議論の争点になってくると思われますけれども、ワーキングチームの議論というのは新総裁が決まる前に始まることになるのでしょうか。
- おそらくそうなると思いますけれども、これは先程申し上げたように、このワーキングチーム、石田真敏座長のもとで、今メンバーを選定してもらっておりますので、そこでメンバーが決まり次第、第一回を開催すると、私が座長ではありませんので、確たる日付は申し上げられませんけれど、おそらくそんなに時間をおかずに会議がスタートするのではないかなと思っております。
- 読売新聞です。宏池会が、近く解散届を出すということでありますが、幹事長は茂木派の会長も務められていましたが、今後どういった対応をとられるのでしょうか。
- 我がグループについても既に派閥として解消するということは決定しております。そして既に、派閥の事務所の方は閉鎖をいたしました。今、残務処理等の手続きを早期に進めているところでありまして、それが出来次第、解散手続きに入りたいと思っております。