2024年8月27日(火) 10:10~10:20
於:党本部平河クラブ会見場
茂木敏充幹事長
【冒頭発言】
本日の役員会・役員連絡会の概要を報告いたします。
岸田総裁からは、先週24日には、昨年の「ALPS処理水の海洋放出」開始から一年を機に、福島県の魚市場を視察し、現場の生の声を伺った。中国等による輸入停止措置は、引き続きあらゆる機会をとらえ即時撤廃を求めていく。対策パッケージにより、応援消費拡大でホタテの国内消費が1.5倍となるなど効果は出ており、輸出先の販路開拓も着実に進んでいるが、さらに対策に万全を期すために、今週、関係閣僚会議を開催し、秋に策定を目指す経済対策も見据え対策の方向性を示す。
福島県では「政治刷新車座対話」を開催した。役員各位にご協力をいただき、これで全国を一巡することができた。感謝申し上げる。地域の声を踏まえ、政治改革、党改革を果たしていくよう、引き続き尽力していくとともに、この総裁選でもしっかり議論を行い、次のリーダーの下、最優先の課題として自民党を挙げて取り組んでいくこととなる。
昨日は能登本部を開催し、復旧・復興を更に加速させるため来月上旬を目途に、発災から第6弾となる予備費の使用決定を行うべく、調整を進めることとした。また、教訓を踏まえ、災害対応の司令塔機能強化のための機構・定員の整備等に、緊急に取り組む。
私自身、状況をみつつ、今週末にも復旧・復興の現場に伺い、これまで講じてきた各対策の進捗状況を確認する予定としている。
シャトル外交強化の一環としての韓国訪問について日韓間で協議しており、また、9月下旬の国連総会にも、諸般の事情が許せば、出席したい。
今週は台風10号が日本列島に接近している。動向を注視し災害対応に万全を期していく。総裁任期の最後の一日まで緊張感を持って進める。役員各位にも引き続きのご協力をお願いする。
私(茂木幹事長)からは、「政治刷新車座対話」について、先週水曜日に私が茨城県、土曜日に岸田総裁が福島県で開催し、全ての都道府県を一巡した。役員各位のご協力に改めて感謝申し上げる。
3月22日に石川県で第1回を開催して以来、47都道府県で合わせて63回開催し、1000人を超える方々にご参加いただいた。参加者からは、党改革、また、政治資金や選挙制度をはじめとする政治改革、さらに子育て支援策はじめ様々な政策課題まで、幅広いご意見をいただいた。地域に根差した国民政党として、こうした地方の声、現場の声をしっかりと受け止めながら、不断の改革努力を続けていきたい。なお、この車座対話の結果については早急に取りまとめ、公表することとしたい。
来年度予算の概算要求の議論が、政調を中心に大詰めを迎えている。重要政策を着実に推進し、新たな経済ステージへの移行と社会課題の解決を実現するため、引き続き政府と連携しながら、しっかり議論を進めていきたいと思う。
強い台風10号が西日本に接近しており、大雨や強風による被害発生の懸念が高まっている。政府には、適切な情報提供や災害対応など、国民の安心・安全の確保に万全を期してもらいたい。
浜田国対委員長、石井参議院国対委員長からは、先週、財金委員会で日銀の利上げや株価、相場について閉会中審査を行なった。こういった国会関係の報告がありました。
関口参議院会長、松山参議院幹事長の発言の後、今日は小渕選対委員長が出張のために、永岡選対委員長代理から、来年の参議院選挙について、第一次公認が先月決まったこと。そして現在、第二次公認決定に向けた手続きを進めていると、こういう報告がありました。
渡海政調会長からは、中国軍の情報収集機の領空侵入の問題、そしてこの後の概算要求に向けた議論等の話がありました。
森山総務会長は海外出張中のため、金田総務会長代行の方から、総務会は、今日11時より開催して、政務調査会からの案件の審議等を予定している、との発言がありました。
役員連絡会におきまして平井広報本部長からは、直近の世論調査結果について、説明がありました。
役員会、役員連絡会の概要は以上です。
質疑応答
- テレビ朝日です。昨日、総裁選への出馬を表明した河野デジタル大臣は、安倍派議員などの不記載について、「不記載になってしまった金額を返還することでけじめとして前へ進んで行きたい」と発言し、不記載額の返納を求めました。これについて幹事長のお考えをお聞かせください。
- これは一般論になりますけれども、収支報告書の不記載収入について、寄附や国庫納付などの対応を求める声、これがあることは承知しています。国会議員による寄附は国庫も含めて公選法で制限されてきましたが、今年6月の政治資金規正法の改正によりまして、収支報告書の不記載収入を国庫に納付できる特例が新設されたわけです。ただ、法改正は行いましたけれども、過去に遡及するということは中々難しいわけでありまして、立法趣旨も踏まえた上で、どのような対応が出来るか検討していくことが必要だと思っております。
- 読売新聞です。幹事長の総裁選対応について色々と取りざたされていますけれども、改めて現在のスタンスについて教えてください。
- 各方面から期待の声が寄せられている。その期待に応えるにはどうしたらいいか、以前から夏の間よく考える、こういうふうに申し上げてきましたが、そろそろ決断する時期が迫っている。このように考えているところであります。仮に出馬するということになりましたら、会見におきまして思いであったりとか、また政策等についても発表することにしたいと思います。
- 朝日新聞です。中国軍機の領空侵犯について先ほど渡海政調会長の発言をご紹介いただきましたけれども、渡海政調会長の方から、今後、政調での対応などについて、ご発言はありましたでしょうか。
- 政調としても政府と緊密に連携をし、引き続き事態を注視していきたい、こういう発言はありました。
- TBSです。冒頭発言の中で幹事長から政治刷新車座対話の結果について取りまとめて公表したいということですけれども、具体的にどう取りまとめて、どう公表するかなどのイメージは現時点でありますでしょうか。
- たくさんの意見が出ました。どの県でどういう意見が出たというよりも、項目別にある程度整理をして、かなり似ている意見もありますし、項目別の整理を行って、その概要と、これについて公表するというかたちを取りたいと思っております。