【冒頭発言】(高鳥筆頭副幹事長)
今日の役員会の概要を報告いたします。
まず安倍総裁からは、吉田幹事長のご逝去は残念で大変さみしい限りだ。ご指導いただいた6年間、数々の困難に直面した時に全力で支えていただいた。時には耳に痛いことや、病床にあっても政権運営に心配して頂いた。ご冥福をお祈り申し上げます。
台風や大雨被害の影響で生活再建は困難にあり、農家や中小企業は厳しい状況だ。予備費の5000億円を活用し、支援パッケージをスピード感を持って進めて行く。
菅原大臣の辞任でご迷惑をおかけした。今後高い緊張感をもって政権運営を進めて行く。
憲法の国民的な議論の運動を進めて行くために和歌山で大集会を開催していただいた二階幹事長に感謝申し上げる。今後各先生方の後援会等を活用し、議論を深めて行ってほしいとの発言がございました。
森山国対委員長からは、次回の本会議は31日で「会社法」の趣旨説明質疑を行うよう提案している。11月1日も本会議を予定している。
世耕参議院幹事長からは、参議院自民党として「不安に寄り添う政治の在り方勉強会」を立ち上げた。国民の漠然とした不安に寄り添い、解決策を出していく。これまで医師の偏在や独居老人対策について議論を行い、次回テーマは限界集落だ。
下村選対委員長からは、宮城県議会選挙は公認推薦を含め、単独過半数を確保した。また、木曜から福島県議会選挙が始まる。
岸田政調会長からは、今日埼玉で地方政調会を開催した。大雨に効果を発揮した首都圏外郭放水路を視察した。今後の治水対策に活かしたい。また憲法のタウンミーティングも浦和で開催し、今後広島と福島で開催する予定である。ハンセン氏病の補償について、与野党の協議が固まり、今週木曜に部会を開催し、来週5日に総務会の運びとしたい。
以上です。
【冒頭発言】(二階幹事長)
明日11時から、党は非常災害対策本部を901号室で開催し、被害状況や政府の対応等を聴取し、被災者の生活と生業の再建に向けて、対策を緊急に打ち出していきたいと思います。わが党は今後、6班程度の編成で現地調査を行う予定になっております。マスコミの皆さんには日程調整等でご相談し、ご協力を得られるように努力をしたいと思います。
一昨日、ご承知のとおり吉田博美先生がご逝去されました。通夜・密葬は近親者のみで行い、後日お別れの会を党葬として開催する予定であります。ご協力をお願い申し上げます。
以上です。
質疑応答
- TBSです。各社の報道でも出ていた、来月にも予定されていた中国への訪問について、延期という報道もされております。これの詳細をお願いします。
- 第9回日中与党交流でありますが、日中双方で調整を行っておりましたが、現地の都合等もあって、今回の開催は延期するということで話し合いが成り立ちましたので、今後のことについて、中国からまたご相談があろうと思いますが、これもまた両国の協力によって開催出来るように努力をしたいと思っています。
- 共同通信です。延期の理由の一つには、やはり災害対応を優先するというお考えもあるのでしょうか。
- 当方としてはもちろん災害は常に念頭にありますから、延期ということになれば、災害対応にも都合が良いなという、そういう思いはあります。
- 毎日新聞です。今の話だと、要は理由は災害対応ではなくて、中国側とのやり取りということでしょうか。
- そうです。それに合わせて、災害対応にも日本側としては都合が良いなという思いもあります。
- 読売新聞です。中国側からは、どのような理由で今回の延期になったのでしょうか。
- 日程の都合です。
- 時事通信です。中国訪問では、習近平国家主席との会談も調整されていたと思います。会談が延期になった理由についてはいかがでしょうか。
- 訪問が延期ですから、当然延期です。
- 共同通信です。中国では、中央委員会第4回総会が開かれており、指導部の一部入れ替わりという報道もされています。これが訪中の延期に影響を与えたということはあるのでしょうか。
- 全くありません。
- 日本経済新聞です。習近平国家主席との会談を調整していたという話がありましたが、そもそもその日程自体は整っていたのでしょうか。それが整わなかった面もあるのでしょうか。
- それはそう言っちゃあ恐縮に思いますが、私も5回もお会いして、双方色々な面で話し合いをしているんですから。私が訪問すると言えばお会いして会談をしていただくことぐらいのことに対しては、別に驚きでも何でも無い。当然のことと言えば言い過ぎかもしれませんが、私はびっくりしたことでは無い。延期になったからといって何でも無いことです。
- 日本経済新聞です。両国間での調整ということですが、それは日本側から申し入れたということでしょうか。
- そうではありません。双方で意見の一致です。
- テレビ朝日です。今回の訪中は、習近平国家主席の訪日に向けての環境整備という一面もあったかと思います。習近平国家主席が来日する前に、またどこかのタイミングでお会いするというお考えでよろしいでしょうか。
- そういうことがあるかもしれません。今から別に予定しておるわけでありません。
- 毎日新聞です。日中与党交流に関して、年内の開催についてはどう見ておりますか。
- こっちも予定がありますからね。そういうことが可能かどうか、今後の検討です。
- NHKです。萩生田大臣の発言について、来年度から導入される英語の試験について、自分の身の丈に合わせて頑張ってもらえればという発言がありました。これに対して受験生や野党の方からは、経済格差を容認するのかとか、教育の機会均等という政治の役割を放棄するのかという批判も出ております。この発言について、どうお考えでしょうか。
- 発言者から詳しい状況を聞いておりませんから、報道や今お話いただいたことだけで、私の考えを述べるということは早計だと思います。
- NHKです。萩生田大臣は本日になって、この発言について陳謝しています。こうした対応について、どうお考えでしょうか。
- 自分が発言して自分が陳謝するならご自由じゃありませんか。ご随意に。
- 読売新聞です。消費税率の10%への引き上げからまもなく1か月になります。国民生活や日本経済への影響、あるいは世論の動向等、この1か月間の動向をどのように分析していますか。
- 政府、党としても周到な準備を行い、引き上げに対して色んな対応を打って来たことも、また説明を機会あるごとに十分行って来たことに対して、国民の皆様のご理解を得ることに幾らか足しになっているんじゃないかと思いますが、いずれにしても今後経済の動向を十分慎重に見極めて考えていきたいと思っております。
- 共同通信です。訪中が延期となれば災害対応にも都合が良いと仰られましたが、改めて被災地に入られるご予定はありますか。
- 必要があればいつでも。
- 共同通信です。先ほど、6班に分けて派遣という話もありましたが、その6班に幹事長ご自身が加わるという予定も有り得ますか。
- それは有り得ません。というのは、加わる班と加わらない班とが出てくるわけだから。
- NHKです。安倍総理の発言の中で、憲法集会を和歌山で開いたことについて改めて幹事長に謝意があったということですが、今後は憲法集会を他の県も含めて全国的にどのように行っていくべきでしょうか。
- 国民の皆さんはこの憲法の問題に関して、やっぱり真剣にお考えをいただいている。ですから、和歌山での憲法集会も成功の内に進めることが出来た。それから致しますと、今後各県でこういうことをしっかりとやっていただくということを、党としては積極的にやっていきたいと考えております。
- 毎日新聞です。幹事長はそもそも憲法改正の必要性はどこにあるとお考えですか。
- これはこれからの議論で、国民の総意に基づいて、改正という問題に対してご理解が得られるように努力をしていく。そういうことに尽きるんじゃありませんか。
- 毎日新聞です。憲法改正について、安倍総裁は2020年の新憲法施行を目指す意向を示しておりますが、期限を区切って進めることについていかがお考えでしょうか。
- そういう総理のお考えどおりに行けば、それに越したことはないでしょうけども、私は今期限を切る必要は無い。それよりも皆で議論をしましょう、ということです。