わが国の科学者の代表機関である「日本学術会議」の独立性が尊重されるのは当然だが、独立とは何か、また政治・行政とはどのように連携すべきかが曖昧にされてきた。このため累次の改革を経ても、わが国が誇るアカデミアの叡智が様々な政策決定に寄与するための仕組みが十分に機能しているとは言い難い。かかる観点から、本PTは改めてその組織、機能のあり方を検証した。政府には、指摘した改革の実行を求めるとともに、日本学術会議には新たな時代にふさわしい自己改革の実現を期待する。両者が協働して政策実現に努めることで、わが国の科学技術力の世界最高水準への向上と国民の幸福の実現を果たしていくことが望まれる。
日本学術会議の改革に向けた提言
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