「KOSEN」の展開
「アジアの未来は高専にある」――モンゴルにおける高専の初代校長の言葉だ。私の地元の鳥羽商船高等専門学校（鳥羽商船高専）を始めとした「高専（KOSEN）」の教育システムが海外で評価されている。導入する国も増えており、その先駆けがモンゴル。海外で初めて高専が開校され、本年で10年の節目を迎える。このモンゴルでの成功を皮切りに、タイやベトナムでも導入された▼本年7月に、党文部科学部会高等専門学校小委員会事務局長として、モンゴルの高専を視察。首都ウランバートルに3校、昨年、地方に3校開校した。いずれも日本の多くの高専・企業と連携し、卒業生の21パーセントが日本企業へ就職、15パーセントが日本の大学へ進学している。モンゴルだけでなく、日本のものづくりで活躍するエンジニアを育成している▼他方、教員の人材確保、機械や設備の充実等の課題もあるため、日本としても支援していかねばならない。その財源となる円借款の延長等も政府へ働き掛ける必要がある。日本が誇る教育システムを活かし、アジアの未来にしっかりと貢献してまいりたい。
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