有田焼の代表作、染付山水図輪花大鉢（佐賀県立九州陶磁文化館所蔵/今泉吉郎氏寄贈/重要文化財）
佐賀県と長崎県にまたがる九州北西部の肥前地方は、日本で初めて磁器が作られた有田町等、古くから陶磁器作りが盛んな土地で、「肥前窯業圏」と呼ばれています。原料の陶土を陶器より高温で焼成するため、吸水性がほとんどない磁器の生産は周辺の波佐見（はさみ）や三川内（みかわち）等へ広がり、海外の磁器生産にも影響を与えました。この地は長い歴史と伝統が培ったやきもの作りの技と美、景観を五感で感じられる日本磁器のふるさとです。
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