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自由民主1面コラム「幸響」
古庄 玄知 広報本部新聞出版局次長

古庄 玄知 広報本部新聞出版局次長

郷里の偉人

私の郷里(大分県国東市安岐町)の偉人に三浦 梅園(みうら ばいえん)という人物がいる。江戸時代の、思想家にして自然哲学者であり、医者である。豊後3賢人の1人と言われている。梅園先生の思想体系は、いわゆる「梅園三語」と言われる著書の中に記されており、中でも「玄語(げんご)」が有名である▼私の通った小学校でも、校歌とは別に「梅園先生をたたえる歌」というものがあり、行事の際にはいつも歌っていた。50年程前であるが、その中の一節は今でも覚えている。子どもの頃は梅園先生の偉大さが全く分からなかったし、大人でもその偉大さを認識することは難しいように思う▼しかし、山深い郷里で生涯を過ごし、医者をしながら深い思索を続け、よくぞ後世にまでも高く評価される思想体系を築き上げたものである。郷里の偉人や先人の方々が築き上げてきたものの上に現在のわれわれがあるということを肝に命じ、思いを馳せながら、これからの毎日を生きていこうと思う。

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