お知らせ「自由民主」先出し

自由民主1面コラム「幸響」
細田 健一 広報本部新聞出版局次長

自由民主1面コラム「幸響」細田 健一 広報本部新聞出版局次長

独裁制か民主制か

ALPS処理水の海洋放出を巡る中国政府の対応は言語道断である。海洋放出は国際機関の監視下で行われ、水産物の安全性は保証されている。にもかかわらず中国政府は非科学的な批判を行い日本産水産物の全面禁輸に踏み切った。日本政府は引き続き科学的な根拠を示しながらぶれずに対応してほしい▼一方で自国政府のまき散らしたデマに踊らされて、中国国内で食塩が買い占められ品不足に陥ったり海産物市場に閑古鳥が鳴いているという報道があった。非科学的な主張に自縄自縛になっているという中国政府の「苦境」を指摘する識者もいる▼近年のパンデミックに対する迅速で大規模な対応を目のあたりにして、一時「独裁制の方が民主制よりも的確かつ効率的である」との主張があった。しかしこれは明らかに間違っている▼確かに民主主義は効率が悪い面もあるが、政府がさまざまな批判にさらされるからこそ、より的確で正しい判断を下すことができる。独裁国家は間違っても後戻りできない。一連の経緯を見るとつくづくそう感じる。

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