【冒頭発言】(稲田筆頭副幹事長)
今日の役員会の概要を報告いたします。
まず安倍総裁からは、先週の党大会は、新しい時代の幕開けに相応しい大会となった。谷垣前総裁の魂のこもった力強い演説もあり、来るべき統一地方選、参議院選に向け強い結束を確認できた。選挙はいつも厳しいものだが、党一丸となって、必勝に向け全力を尽くしたい。今日は7時間の集中審議だったが、今後の予算委員会についても政府としてしっかりと説明責任を果たしていきたいとの発言がありました。
森山国対委員長からは、20日は「外交・防衛・内外の情勢等」をテーマに集中審議を行う。なお、26日に中央公聴会を行うよう理事会で提案している。
関口参院国対委員長からは、参議院先議の法案等について、公明党や野党と調整させていただきたいが、いまだに野党第一会派が決まっていない。調査会長人事についても進んでいないものもある。
岸田政調会長からは、先週までに29本の内閣提出法案と5本の条約の党内手続きを完了した。統一地方選向けのパンフレットの作製について、先週2回審議し、現在は広報本部でデザイン等の準備に入っているとの発言がございました。
以上です。
【冒頭発言】(二階幹事長)
4月に行われる知事選と政令市長の選挙に関し、本日、安倍総裁より推薦証の交付を行いました。北海道、福井県、三重県、福岡県、静岡市、広島市でございます。
以上です。
質疑応答
- 時事通信です。幹事長から報告があった知事選挙の関係ですが、特に福井と福岡では保守分裂選挙と言われています。そのうえで今日推薦状交付に至りましたが、知事選挙や統一地方選挙にどのように臨むお考えですか。
- 1人しか当選しない選挙に、2人頑張ってもらったってしょうがない。1人が選ばれるように、県民の皆さんも一生懸命に候補者の中でどっちを選ぶかと苦慮をしているわけなんですから。それをリードする側の政治が、両方に分かれてやっているというようなことではなくて、一本に結論を収斂していく努力をこれから残された投票日までにするべきだと思っております。
- 産経新聞です。福井県の方では、先日、推薦の出ていない現職の西川知事の方で、二階幹事長の激励とされるビデオメッセージが流れたと聞いております。この事実関係やその後の対応についてどうお考えですか。
- そんな細かいことは存じておりません。聞くところによると、ずいぶん前に出してあげたメッセージを今の時点でお使いになったということではないでしょうか、想像するところによると。大したことではありませんが、政治的ルールとしてはいかがかというような議論はありますよ。
- NHKです。本日の予算委員会の集中審議に関連して、毎月勤労統計の調査方法の件で、一部変更があったことについて野党側は官邸からの圧力があったために変更があったのではないかと主張しております。総理は何ら指示をしていないと答弁をしております。幹事長は野党の指摘についてどうお考えですか。
- それは当事者同士のやり取りをお考えになって、賢明な皆さんがご判断することですから。特に関心を寄せておるわけではありません。
- 日本経済新聞です。厚生労働省の統計不正に関して、週末の日経新聞の世論調査では、最も責任があるのは誰かと聞いたところ、これまでの厚生労働大臣と答えた人が34%で最も大きかったです。幹事長はかつての会見で、歴代の厚生労働大臣のペナルティについて言及されましたが、今でも厚生労働大臣に何らかのペナルティを与える考えはありますか。
- 申し上げておきましたけれども、その後格別の反応はありませんから。これはこれで推移に任せたらいいんじゃないかと思います。
- テレビ朝日です。韓国の議長が、慰安婦問題を巡る自らの発言に日本が抗議していることについて、盗人猛々しいという表現で抗議の意を示しております。こうした発言をどう受け止めておられますか。
- 日本が盗人ではないということは誰でも承知しておることですから。取り立ててその程度のことをこっち側が真っ赤になって反論する必要はないんじゃないですか。無視、無視です。
- 時事通信です。党所属国会議員の田畑毅先生が、女性問題で離党届を提出したという報道があります。幹事長はこの事態をどう見ておりますか。
- 離党届というのは幹事長のところへ持ってくるものでしょう。私は受け取ってもおりませんし、その様子を聞いたこともありません。
- 毎日新聞です。知事選挙について、統一地方選挙の第一ラウンドの知事選ですが、2月21日で告示まで約一か月前になります。党本部として、分裂になってしまっている状況も踏まえて、どのように臨みますか。
- 本来地方選挙というのは、党本部が特にタクトを振る話ではなくて、それぞれの地域の住民の皆さんが、自分のところの知事は誰が良いかとか首長は誰が良いかとかということをお考えになって進めることであって、党本部はそれを見守るというのが普通の姿だと思うんです。ですから、出来るだけおだやかにやっていきたいと思っております。
- 毎日新聞です。統一地方選挙の後には参議院選挙が控えておりますが、どう繋げていきたいでしょうか。
- 統一地方選挙と参議院選挙をどう繋げるかですか。それは繋がっていくところは繋がっていくし、繋がらないところは繋がらない。
- テレビ朝日です。日韓関係について、幹事長は無視すればいいという言葉でしたが、日本政府としても遺憾の意をずっと伝え続けている中、両国の関係が悪化しているという状況です。どのような形で収束していくのが望ましいとお考えですか。
- 日韓関係を知っておられて質問をしていると思うんですが、そんな簡単なものじゃないんですよ。ですから、これは時間を掛けて慎重にやっていくよりしょうがないですね。
- 日本経済新聞です。参議院選挙について、週末の世論調査では自民党公明党で過半数を維持する方が良いと答えた人は49%、一方で野党は統一候補を立てるべきだと答えたのが57%であります。与野党対決の構図が鮮明となる選挙戦を望む声が多いと見られますが、どのようにお考えでしょうか。
- 当然一般の選挙民の皆さんから見ると、対決の構造がはっきりする方が分かりやすいんですよ。だからそういうことを望むという声が出ることは理解できます。われわれは野党の皆さんにはもっとしっかり頑張っていただいて、自民党と堂々と渡り合えるような政党に発展していただくことを希望する、期待する、そういうことです。
- 朝日新聞です。知事選挙について、先ほどは収斂するようにとの発言がありました。一部では保守分裂のまま突入する中で、推薦候補ではない方を応援するケースも出てきております。この場合、参議院選挙に向けて一丸となってやるためには処分をする、しないという話も出てくると思いますが、この点についてはいかがお考えですか。
- 処分をするというのは一番単純で、ほとんど拙劣な手法です。円満に党をまとめていくのがわれわれの仕事。そのことにどうしても反対する人、どうしても抵抗する人がいたら、それは当然党紀に乗っ取って処分も止むを得ない。あえてこっちは処分を臨んでいるわけではありません。
- 朝日新聞です。積極的に幹事長から処分をするということは。
- 私は平和主義ですから。
- 東京新聞です。田畑毅議員の件について、離党届は受け取っていないということですが、党として、田畑さん本人から今回の件についてお話を聞いて、その情報が幹事長に渡っているということもありませんか。
- ありません。当然こういう話題になった以上は、本人が釈明に来るというか、お詫びに来るとかがあっても当然だと。
- 東京新聞です。まだそれは来ていないということですか。
- もちろん。