神奈川県西部、県全体のうち約3割の面積を占める神奈川17区。都市と郡部が混在する選挙区で牧島かれん衆院議員は5回目の当選を勝ち取りました。一騎打ちの戦いの中で牧島氏はSNSや動画サイトを活用したネット選挙の重要性を改めて認識しました。ネット選挙解禁から10年以上が経過し、党ネット・メディア局長を務める経験から、牧島氏はネットで有権者と向き合うだけでなく、コアな支持者とSNSで危機感を共有する活用法について力説しました。
牧島かれん議員(前列左2人目)は最終街頭を午後1時に開催。
厳しい警護体制の敷かれる中、聴衆と一体感のある構図で撮影した写真の拡散を呼び掛けた
ネットツールの多様化を「武器」に
厳しさの中で強化したのはSNSの活用。牧島氏はネット選挙の戦術が変化し、組織内の情報共有に活用した点を語る。
牧島 これまでの電話作戦や街頭演説、個人演説会や、各種の会合を重ねた上で、SNSも強化して、動画作成等、やることは確実に増えました。選挙期間中は夜にインスタライブを行いました。
SNSや動画の活用は無党派対策と思われがちですが、実際は動画を通じて、私の訴えを「ワンボイス」で運動していただく方々に広げていくためのツールと捉えています。ネットを通じて「地上戦」を行っている感覚で、拡散させるための「材料」を提供するためのSNS対策を進めました。
最終日の「打ち上げ」に該当する街頭演説会も午後1時から行い、そこからの時間帯で拡散することを強く呼び掛けました。「この写真を24時のギリギリまで広げてください」と危機感を訴えました。最後の夜もSNS対策を進めて、最後の動画が仕上がったのは運動終了の15分前でした。文字通り23時59分まで選挙運動を行いました。
ネット選挙が解禁されて10年以上経過しましたが、活用できるツールもSNSや動画チャンネル等、多様化しています。有権者の皆さまもSNSを活用して主体的に情報を取りに行く時代です。こうした変化を捉えて、いかにネットを「武器」として使っていくかまだまだ研究が必要と感じています。