党日・グローバルサウス連携本部(本部長・小林鷹之衆院議員)はわが国の国益を意識しつつ、日本がグローバルサウス諸国のパートナーとして選ばれることを目指す提言を取りまとめ、6月7日に岸田文雄総理に申し入れました。
提言では、グローバルサウスへの働き掛けをする上で、関係省庁や政府関係機関等の緊密な連携に加えて、官民が連携したビジネス・インテリジェンス体制の強化、さらに各省政務三役の出張の在り方の戦略的な検討を求めました。また、中長期の時間軸を意識し、地域間の連結性向上やインフラ整備、産業協力、人材育成等を一体的に行うことを掲げました。特に日本単独で進出が難しい国々については、第三国パートナー企業とのマッチング、第三国経由での輸出促進等を明記しています。
各国の視点にたったきめ細かく継続的なアプローチとしては、ODA をさまざまな形で拡充し、発展段階に応じて地方やスタートアップを含む日本の中小企業、アカデミアも交えた貢献を主張しています。また、「政府安全保障能力強化支援(OSA)」のさらなる活用や、人材育成・交流では、育成した知日派人材の適切なフォローアップ、在外教育施設の環境整備の推進を盛り込みました。
支援ツールの高度化では、新たな時代におけるビジネス展開と国際協力の「新しい仕組み」を構築や、複数年度にわたるファンディング支援が可能な仕組みを提言しています。不測の事態への対応としては、日本貿易保険(NEXI)の一層の活用、在外公館に隣接した土地の活用を含めた公的支援の強化を求めました。
そのほか、地域別の具体的なアクションについても明記しました。
日・グローバルサウス連携本部 提言
~パートナーとして選ばれる国へ~
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