お知らせ「自由民主」先出しエネルギー科学技術イノベーション

自由民主1面コラム「幸響」
若林 洋平 広報本部新聞出版局次長

若林 洋平 広報本部新聞出版局次長

水素なミライ

中学生の時、化学反応エネルギーについての授業を受けながら、「水素と酸素の結合時に莫大(ばくだい)な反応熱(エネルギー)を発するなら、石油はいらなくなるのでは?大気を汚すことなく、水しか出さない自動車が出来たら良いのに...」と考えたことを思い出す。そんな矢先に開催されたつくば万博に足を運ぶと、水素バスなる物が!驚きとともにワクワクした事を鮮明に覚えている▼時は流れ、約15年前、御殿場市長に就任したばかりの頃、市内のトヨタ自動車研究所を訪れた際、水素自動車の話を耳にした。くわしく聞いたところ、すでに試作車が出来ているとのこと。実際に試乗し、その後水滴が落ちているので確認すると、「はい、水です。排気ガスは出ていません!」期待通りの回答に万歳三唱、本当に喜びに堪えなかった▼水素自動車が市販化され、広がっていく時の課題は水素ステーションがないことだと考え、いち早く御殿場市内での整備に取り組んだ。いずれにせよ、いかに安価に製造できるか等の課題を克服すべく、国をあげて水素社会の実現に向けまい進していくことを切望する。

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