激戦となった「一騎打ち」の構図に勝ち抜いた衆院議員に取材している「逆風の先に」。最終回となる今回は山口2区で勝利した岸信千世衆院議員。昨年4月の補欠選挙に勝利した岸議員は初当選から約1年半で2期目を目指す「本選挙」を迎えました。相手は20年以上、山口2区で選挙を戦い、閣僚経験もあるベテラン。難敵を1724票差で振り切った岸議員が選挙戦を振り返りました。
2回目の当選を決め、喜びに沸く支援者に応える岸信千世衆院議員
争点が明確化されない選挙だった
昨年4月の補欠選挙は旧2区で行われたが、本選挙となる今回は区割りが見直され、新たに周南市全域が選挙区に加わりました。
岸信千世衆院議員 過去をさかのぼると相手候補はこれまで8回の選挙で4勝4敗。山口2区は岩国市の米軍基地や、上関町の使用済み核燃料を一時保管する中間貯蔵施設の建設といった国策上の課題があり、県内でも革新勢力が強い地域と言えます。
補欠選挙は父(岸信夫元衆院議員)の引退に伴うもので、時間が短い中で迎える選挙でした。一方で、今回は新しい区割りで行われる初めての選挙で、周南市全域が選挙区となりました。新しく加わる周南市は補選直後から、積極的に回るようにして、解散総選挙に備えました。