お知らせ外交論文コンテスト募集・キャンペーン

第21回 国際政治・外交論文コンテスト 結果発表

第21回を迎えた国際局主催「国際政治・外交論文コンテスト」は、【―混沌とする国際社会で、今こそ求められる『日本の強み』―】をテーマに募集を行い、海外を含め多数のご応募をいただきました。
厳正なる審査の結果、次の3名の方々を「総裁賞」、「幹事長賞」、「国際局長賞」に決定いたしました。
なお今回は、課題への指摘や観点が特に評価された論文について、「特別賞」を贈ることとなりました。
ご応募いただきました皆さまには、心より感謝申し上げます。
今後とも、わが党の活動にご理解・ご支援のほど、お願い申し上げます。

受賞作品

◆総裁賞

混沌とする国際社会で、今こそ求められる『日本の強み』
―「平和国家日本としてのイメージ」―
櫻井 和(さくらい・やまと)さん
東京都:大学生 20歳

(選評)
グローバルサウスとの結びつきを一定の利害関係を越えて強められうるのが日本の強みであるという観点から、これまでの「平和国家」としての歩みの基盤の上に「法の支配」による国際秩序再構築の先導役を果たすべきとの主張が評価される。
平和国家日本の対外イメージに焦点を当ててリベラリズムに貫かれた論旨には説得力がある。

◆幹事長賞

混沌とする国際社会で、今こそ求められる「日本の強み」
―国際関係理論からのアプローチ―
萬田 義和(まんた・よしかず)さん
東京都:大学院生 25歳

(選評)
粗削りだが、複雑性に惹きつけ、抑止について読み、考えた跡がある。
リアリズムに立脚した抑止の考え方を適切に指摘している点を評価。
文献をよく読み込んでおり、リアリズム、リベラリズム双方に配意し、論理的な組み立てにおいて優れている。

◆国際局長賞

海洋国家日本の挑戦
~今こそ求められる日本のシーパワー~
乃坂 龍誠(のさか・りゅうせい)さん
神奈川県:大学院生 23歳

(選評)
海洋国家日本がシーパワーを強化する視点から、制度、防衛力強化、ソフトパワーの推進を提言している。
シーパワーとしての我が国の強みをさらに発揮していくべしとの主張が評価される。

◆特別賞

-混沌とする国際社会で、今こそ求められる『日本の強み』-
水野谷 優(みずのや・すぐる)さん
フランス:国際公務員 50歳

(選評)
国際教育支援一本で立論しているが、具体的に掘り下げ考えた跡があり、相対的に好印象をもつ。
日本のグローバルガバナンスにおける強みを国際教育協力に見出し、平和・開発アプローチを推進することを説得力高く論じている。