2021年7月6日(火) 11:13~11:36
於:党本部平河クラブ会見場

野田幹事長代行

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【冒頭発言】(山口筆頭副幹事長)

本日の役員会の概要を報告いたします。
菅総裁からは、東京都議選は、目標とした自公で過半数には届かなかった。総裁として結果を謙虚に受け止め、要因をしっかり分析した上で、今後に活かしていきたい。ただ、自民党は前回を上回り第1党となった。都民の皆様の期待に応えることが出来るように33名には頑張っていただきたい。
熱海市で発生した土石流による甚大な被害については、現場では警察・消防・海上保安庁・自衛隊が2千人を超える体制で救命救助活動にあたっている。速やかな安否確認と被災者支援に全力をあげる。
先週、八街市で発生したトラック事故現場を訪問した。被害に遭われた方の御冥福をお祈り申し上げる。このような悲しい事故は再びあってはならないのは当然のことであり、早速、関係閣僚会議を開催し、通学路の総点検を改めて行い、対策を速やかに実行するよう指示した。
緊急事態宣言とまん延防止等重点措置は、次の日曜に期限を迎える。新規感染や病床の状況などをよく見た上で、専門家の意見も伺い、今週中に判断する。
ワクチンについて、総接種回数は5千万回に達し、1回目の接種を終えた高齢者が65%を超えている。ワクチンが足りないとの声があり、ご心配、ご迷惑をおかけしているが、傾斜配分するなど検討しているところ。7月に全国の65歳以上の方の接種を終えるという目標を最優先にしっかり取り組んでいきたい。
森山国対委員長からは、熱海の土石流災害等に関して、8日(木)に災害特の理事懇を開き、状況報告を受ける。明日水曜に厚労委員会、来週14日(水)に内閣委員会の閉会中審査を行う。7月11日で期限を迎える緊急事態宣言とまん延防止等重点措置については、今週議運を開き政府から説明を聴取する。
末松参院国対委員長からは、閉会中審査については、8日(木)に厚労委員会、15日(木)に内閣委員会を行う予定。議運については衆議院と連携を密にして対応したい。土石流災害に関しては、8日(木)に災害特の理事懇を行い、関係省庁から説明を聴取する予定。
関口参院会長からは、都議選が終わり、オリンピック・パラリンピックに移る。参議院自民党としても全力で政府を支えて参る。熱海市の土石流など、この度の大雨による被害についても、緊張感を持って取り組んで参る。
世耕参院幹事長からは、都議選の結果をしっかり分析し、来たる衆院選、来年の参院選へ活かさなければならない。大雨災害については、引き続き、万全の備えを政府にお願いしたい。
小渕選対委員長代行からは、都議選について、わが党は前回選挙から 10議席を上積みして第1党に返り咲いたものの33議席にとどまり、目標とした自公での過半数に至らない厳しい結果となった。何が足りなかったのかをしっかり精査し、結果を真摯に受け止めて、改めて気を引き締め、来たる衆議院総選挙に臨む準備を進めていきたい。
下村政調会長からは、先週末の豪雨災害については、日曜の緊急役員会に続き、昨日、災害対策特別委員会の平場の会議を開催し、政府の状況報告を踏まえ、今後の対応を議論した。これから秋にかけ、豪雨や台風の季節になるが、今回の災害対応はもちろん先々への備えについても気を引き締めて対応していきたい。本日13時より政調全体会議を開催する。「来年度予算の概算要求に当たっての基本的な方針案」を議題として平場の会議を行う。本件については、明日の政府与党政策懇談会で正式に政府から与党に示されるので、明日13時からの政審で政調としての手続きを行い、了承した場合は、速やかに総務会に諮りたい。
佐藤総務会長からは、明日14時から臨時総務会を開催する。

【冒頭発言】(野田幹事長代行)

静岡県熱海市で発生した土石流災害などを受け、日曜に、緊急役員会を開催しました。引き続き、政府と連携し、被災された方々が一刻も早く日常を取り戻せるよう、全力で対応にあたって参ります。
東京都議会議員選挙については、4年ぶりに第1党に返り咲くことが出来ました。改めて、皆様のご尽力に心から感謝申し上げます。
7月の役員会および役員連絡会については、隔週で開催することといたします。従って、次回の役員会は7月20日(火)9時30分から、役員連絡会は10時から開催します。なお、緊急時には別途ご案内することがあるかもしれませんのでご承知ください。
なお、明日7日、自民党災害対策特別委員会(今村雅弘委員長、佐藤信秋副委員長、伊藤忠彦事務局長)は、静岡県熱海市の被災現場の視察に行かれることになりました。

質疑応答

Question
日本テレビです。公明党の山口代表が、昨日のテレビ出演で解散総選挙について、ワクチン接種が進んで選挙活動が出来るようになってからが望ましいという趣旨の発言をしました。できるだけ遅いタイミングの方が望ましいという考えを示したものですが、これについて自民党としての受け止めをお願いします。
Answer
菅総理が常に仰っているのは、やはり人命最優先。その手立てとしてワクチン接種、これを速やかに行うということでございます。解散総選挙に関してはご承知の通り、菅総理に一任でありますので、私たちはしっかりとその指示に従ってワクチン接種の迅速な運びにしっかりと汗をかいていきたいと思っています。
Question
日本テレビです。山口代表は同じテレビ出演で、自民党の総裁選の後に解散総選挙を実施することも望ましいかもしれないという趣旨の発言もしています。菅総理は既に総裁選の前に解散総選挙を行いたいという考えを示していて、山口代表の発言は公明党からその順番について再検討を促すような発言とも取れると思うのですが、その点はどうお考えでしょうか。
Answer
私自身は、しっかりそれを聞いておりませんのでコメントを差し控えたいと思います。いずれにしましても、それらのことについては菅総理がお決めになることでありますので、私たちはそれに粛々と付いていくということでございます。
Question
フジテレビです。東京都議選挙ですが、自民党は33議席に留まりました。まずこの受け止めと、伸び悩んだ原因についてどのように分析されていますでしょうか。
Answer
昨日の総理の会見でもやはり、自民党公明党で与党過半数を目指していたということで、それが叶わなかったことに対して謙虚に受け止めて、反省をしてしっかり取り組んでいくということがございました。正にそれに尽きると思っています。
Question
フジテレビです。金曜日に小池東京都知事が会見して、退院して復活されたところが影響したんじゃないかという見方もありますけれども、その点についてはどのようにお考えですか。
Answer
選挙の結果というのは、様々なことの積み重ねだと思っています。ただ、私たちは自由民主党という政党が、今回懸命に政策をお訴えしても届かなかった有権者の方々がいらして、そして私たちは仲間を都議会に送り届けることが出来なかったと、そういう思いがございます。ですから、誰が何がというよりも、やはり自分たちの仲間を送れなかったことについて深く反省して、しっかりと分析をして、私たちがしっかりとそういうことを踏まえて自分たちの選挙でご理解いただけるよう努力して行くことがスタートしたんだと思っています。
Question
産経新聞です。都議選の関連で伺います。自民党は、昨年の都知事選で小池知事を実質支援して、今回の都議選については自民・公明・都民ファと公平に応援して欲しいというふうな働きかけをしてきました。ただ、小池知事は最終盤に都民ファーストに応援に入って、結果的に自公は過半数に届かなかったということが起きました。小池知事の一連の行動についてどうお考えでしょうか。
Answer
先程の質問と重なりますけれども、やはり自民党自らの動きがどうであったかということを私たちは精査していかなければいけないと思います。何があったにせよ、誰がどうしたにせよ、しっかりと候補者を当選させるということが政党の仕事なので、そこら辺のところは当然影響があったか無いかと言われれば、無いとは言い切れませんが、ただそういうものに打ち勝つ、やはり基本的な力を、何があっても勝っていけるという力を持たないといけないと思います。
Question
産経新聞です。関連して、今回都議選で当選した都民ファーストの木下富美子都議に関して、選挙期間中に無免許状態で人身事故を起こしたということが明らかになりました。都民ファーストは、この都議を除名処分にしたのですが、受け止めがあればお願いします。
Answer
ここは自民党の記者会見の場なので、他党のこと、議員の方についてコメントをすることはありません。しかし、政治に携わる議員としてやはり出処進退というのは、これまでも自らしっかりと対処するべきだとこの場で申し上げてきたので、それに尽きると思います。
Question
毎日新聞です。都議選に関連してなのですが、今回自民党が伸び悩んだ原因の一つにワクチン接種、職域の方が中々スムーズにいっていないということ、あるいは東京五輪に対する有権者の不安が反映されたのではないかという見方もあります。こうした点、来たる衆院選に向けてどういうふうに党として立て直しを図っていくお考えでしょうか。
Answer
役員会でも総裁は、しっかりとワクチン接種については、様々な皆さんのご協力を頂いて進んでいると、まずはやはりお約束した65歳以上の重症化しやすいリスクの高い方たちの接種を7月までに完全に終えるというようなことで邁進していきたいということで、私たちもそうやっていこうと。さらにやはり、職域や大規模等を重ねて出来るところはやることで、一人でも多く接種していただくことがリスクを減らすことに繋がっていくことは、世界中で先駆けて証明していただいているので、そこをしっかりとやっていきたいと。それで、結果として先々の解散総選挙のことよりも選挙に行っていただける有権者の皆さんが、不安無く行っていただけるような環境を自民党が与党として責任を持って作っていくということです。オリンピック・パラリンピックに関しては責任者がおられます。刻々とやはり、コロナウイルスについても変わってきています。それについてしっかりとそれぞれが専門的な場所をもって、その専門家たちの議論が日々なされているわけで、それの集約というか、きっちりと集積されたものによって不安無きよう取り組んでいければと、そういうふうに思っています。
Question
東京新聞です。都議選では、都民ファーストであったり共産党または立憲民主党が、東京オリンピック・パラリンピックについて、温度差はありますけれど中止であったり、無観客開催であったり、延期などを訴えて一定の議席数を確保して、ある程度民意が示されたというふうに思います。小池都知事や公明党の山口代表もオリンピックの無観客開催について言及をされていますけれど、代行の無観客開催についての考えをお聞かせください。
Answer
これについてはそのワード自体、既に責任者の一人である小池都知事にせよ、橋本組織委員長にせよご発言がもう既に出ていますので、私たちのこの結果を見ていただいてやはりその責任を持つ人たちがどう科学的に判断されていくかということを待ちたいと思っています。
Question
時事通信です。山口代表の発言に関して、コメントを差し控えたいとのお話でありましたが、他党からあえて総裁選のことについて言及、発言があったということについて、幹事長代行としてはどのように受け止められますか。
Answer
公明党の皆さんとは、長らく政策の上でも選挙の上でも協力関係にございます。そういう意味では非常に親身に、ご心配を頂いているものだと受け止めていますが、総裁選の在り方にについてやっぱり自民党自らが決していくものだというふうに理解しています。
Question
共同通信です。都議選に関連して、菅政権は昨年9月の発足以降、各県の市議選であるとか、10月の衆参3選挙でも敗北が続きました。そして今回の都議選でも、自公で過半数いかなかったわけですけれども、それぞれの選挙に事情があるにしても、次期衆院選に向けて選挙の顔としての菅総理に不安があるかないか、お聞かせください。
Answer
長年やってますと必ずそういう質問が時々出てきますが、選挙というのは平生往生でやっぱり候補者たるもの議員たるものは日々やはり、身近な自分たちを支援してくれている支援していただきたい選挙区の有権者の方たちにきちっと行動、言動で示していかなければならないと、それを怠ってはならないという、今回厳しい結果が出たことは私たちも長年与党をさせていただいているので、つい甘えや緩みが出ているのであれば有権者からの警告だと、しっかりやれということだと思って、これまでの過去の成績が悪かったことについて取り戻せないので、しっかりと自ら意識してそういう不満、不安そういうものをしっかり受け止めて解決できるように次に向かって頑張っていくしかないと思っています。
Question
朝日新聞です。都議選の関連なのですが、今日の役員連絡会の中で出席者の複数の方から都議選に関して意見があったということでありますけれども、その内容についてご紹介いただけますでしょうか。
Answer
個別にというよりも、やはり選挙で地域を歩いていただいた方たちが、直接有権者の方たちはじめ、自民党の仲間の皆さんからお話をいただいて、激励もありましたし当然ご注意もあったと、そういうものを皆で共有しようということだったと思います。
Question
読売新聞です。二階幹事長が先日、今年度の補正予算の編成につきまして、「早急に協議を行って、党としての要求について総枠をまとめたい」という発言をされていました。具体的にどのような場で議論するのかですとか、スケジュール感について教えてください。
Answer
幹事長のご発言については承知していますが、まだ具体的に今お尋ねの件については詳細は決まっておりません。
Question
西日本新聞です。都議選について、今回、自公で目標の過半数を取れなかったことについて、執行部の責任論についてはどのようにお考えでしょうか。
Answer
前回、大きく落としました。ご承知の通り、選挙は一度議席を失うと取り戻すことは容易ではないです。その中で4年間、失った信頼を取り戻すべく取り組んできて、出来れば以前のように大きく票を頂きたかったけれども、やはり現職というのは大変強く、その壁が厚かったということで、それでも10議席増やさせていただいたということは、「もう一度、自民党に頑張ってほしい」と言っていただいた皆さんのお心だと思っているので、そういうところを謙虚に受け止めて、毎日毎日努力を重ねていかなければならないと思っています。責任論とかそういうことよりも自らがやはり変わっていかなければならないということだと思います。
Question
フジテレビです。新型コロナの支援策について伺います。先程、BSフジの番組で下村政調会長が、困窮者支援の必要性を訴えたのですが、その中で私案として住民税非課税世帯への一人10万円の給付案を示しました。野田代行も困窮者支援を訴えて来られたと思うのですが、定額給付の必要性についてはどのように感じていますでしょうか。
Answer
その子細については存じていないのでコメントは出来ませんが、やはりコロナ禍の中で浮き彫りになった例えば非正規雇用の方々、パートの方々、ひとり親、そういう方々が極端に厳しい状況に陥ったということは事実であります。そこにしっかりセーフティーネットを置くことで、まずはしっかりと希望を持って生きていただけるような環境にしていくのは、与党自民党の責任だと思います。
Question
フジテレビです。一人10万円という額については、どのように感じますか。
Answer
ここについては私も今、未定で、今後、様々な議論があると思いますので、それを待ちたいと思います。
Question
朝日新聞です。本日午後に山口選対委員長が地元で引退会見をされる意向です。衆院選が秋までにあるなかで、引退を表明されている選対委員長が陣頭指揮を執るというのは異例なことだと思いますが、その妥当性についてはどのようにお考えでしょうか。
Answer
記者会見については、私は聞いておりませんでしたので、今後についてのコメントは控えたいと思います。