2021年6月22日(火) 11:09~11:31
於:党本部平河クラブ会見場

二階幹事長

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【冒頭発言】(山口筆頭副幹事長)

本日の役員会の概要を報告いたします。
菅総裁からは、先週、通常国会が閉会した。政府提出の予算や法案の多くを成立させることが出来た。今後とも、感染対策とワクチン接種の2正面作戦に最優先で取り組み、一日も早く安心の日を取り戻すことが出来るように全力で取り組んで参る。さらにポストコロナの強い経済を作り上げるための改革も、着実に進めて参る。
緊急事態宣言は沖縄を除いて解除し、うち7都道府県で、7月11日まで「まん延防止等重点措置」を実施することにした。リバウンドへの高い警戒感を保ちながら、対策を徹底して感染を防いでいきたい。
ワクチン接種は直近一週間では1日平均100万回を越えている。昨日より企業や大学での接種も本格的に始まった。私も早速、視察し、「安心して仕事ができます」といった大きな期待の声を伺ってきた。高齢者への接種を7月末までに、全市区町村で終えられるとの報告を受けている。しっかりと対応していきたい。若い方々も働き盛りの方々も、希望する人が接種を受けられる体制をしっかり作って期待に応えていきたい。
先週、「骨太方針」を取りまとめることができた。スピード感を持って政策を一つ一つ実現していきたい。
東京オリンピック・パラリンピックの観客上限数については、臨機応変に柔軟に対応していきたい。
東京都議選は国政選挙に直結する大事な選挙であり、支援をお願い申し上げる。
森山国対委員長からは、先の通常国会においては、ご指導とご協力を頂き、改めて感謝を申し上げる。様々な問題が起こる中で、会期を延長せず、新規閣法63件中61件が成立、条約11件中11件が承認、議員立法は22件成立した。8国会継続となっていた国民投票法が成立したことで、今後、国民のための憲法論議を粛々と進める環境が整ったものと理解している。野党から閉会中審査の要請があり、本日協議する予定。
末松参院国対委員長からは、通常国会は当初の会期通りに閉会することができた。ご協力に感謝申し上げる。閉会中審査については衆議院と連携を密にして対応して参りたい。
関口参院会長からは、静岡県知事選は、大変残念な結果となった。ご協力に感謝し、御礼申し上げる。コロナ対策、都議選、東京オリンピック・パラリンピックなど課題は山積している。引き続き緊張感を持って取り組んで参る。
世耕参院幹事長からは、通常国会では、参議院で処理すべき全ての法案、条約を可決、成立させることが出来た。協力に御礼申し上げる。閉会中も、閉会中審査や参議院改革協議会にしっかりと取り組んでいく。静岡県知事選は、大変残念であったが、結果を真摯に受け止め、秋の補選に向けて準備を進めて参りたい。都議選の告示が間近に迫っている。比例の議員を中心に参議院自民党として総力を挙げて頑張りたい。
山口選対委員長からは、静岡県知事選は、わが党推薦候補が残念ながら敗れる結果となった。今後、敗因をよく分析していきたい。今週、都議選が告示される。衆議院選挙の前哨戦として位置付けられる重要な選挙であり、必勝に向けて支援をお願いする。東京都には「まん延防止等重点措置」が発出されているため、感染防止対策を徹底した上で応援等に対応していきたい。

下村政調会長からは、今週は政審を開催しない。急ぎの案件がなければ、次回は7月に入ってからとなる。政府の方で、「来年度予算の概算要求に当たっての基本的な方針案」の準備が出来次第、政調全体会議に諮ったうえで政審での審査を行う予定。
佐藤総務会長からは、今週、来週は総務会を開催しない。次回は都議選終了後、政調における概算要求基準の審議状況に応じて開催予定。

【冒頭発言】(二階幹事長)

東京都については、昨日より「緊急事態」から「まん延防止」に移行したところであります。そのような中、いよいよ今週25日から東京都議選が始まります。感染拡大防止に最大限の注意を払うとともに、都民の期待に応えるため、東京都議選を自由民主党としても、全力で戦って参りたいと思います。各位のご協力をお願い申し上げます。

質疑応答

Question
毎日新聞です。東京都議選について伺います。今日の役員会の中でも、衆議院選挙の前哨戦と位置づけられている重要な選挙というようなご発言があったようですが、あらためて自民党として、議席の勝敗ラインについてどのようにお考えでしょうか。
Answer
これは、それぞれの地域の候補者が一生懸命戦っているんですし、東京都連もそれなりの神経を注いでいるわけですから、我々の方から目標はこうだとかいうようなことを指し示して言うんじゃなくて、各位の、私がいつも言っているように、選挙は最終盤までヘッドスライディングするぐらいのつもりで頑張れと、こういうことに尽きると思います。
Question
西日本新聞です。五輪について伺います。昨日の政府やIOCなどの5者協議で、観客上限を1万人にすることなどを合意しました。緊急事態宣言が発令されたら、無観客も含め対応を決める方針ですが、昨日の合意事項への評価、受け止めについてお聞かせください。
Answer
当然、感染状況、これがどのように変化するかということは、予測の限りではありませんが、無観客などの臨機応変な措置をとること、これも極めて重要だと考えております。果敢にやっていかなければならないと思います。
Question
西日本新聞です。五輪まで残り31日ですけれども、準備の方は急ピッチで進んでいると思うのですが、残りの日数でどういった対応、準備が必要だと思いますか。
Answer
関係者の間で練り上げてきた今までの計画を一生懸命やっているわけですから、成功を期待したいと思います。
Question
東京新聞です。オリンピックの会場でアルコールの提供が認められるような方向ですが、一方で今東京都などでは午後7時までとなっていて、世論の反発もあると思いますが、会場でのアルコールの提供について、どうお考えでしょうか。
Answer
幹事長がどう言って決めるというものではありませんが、そこは誰が考えても、なるほどと思うような結論を見出していくということが大事だと思います。私の個人の考えを聞かれれば、こういう事態ですから、やっぱり都民の皆さんにも注意を喚起するという意味では、アルコール禁止ぐらいは、しっかり考えておくことは大事だと思います。
Question
フジテレビです。あらためて、党としての東京五輪開催の決意をお聞かせください。
Answer
これは、昨日今日急にやろうとか参加しようということで始まったのではなくて、五輪に出る選手の皆さんは、若いときから数年に渡って研鑽、努力をしてきた結果、ようやくこのステージにたどり着いたわけです。そういう選手や、スポーツ関係の皆さん、多くの支援者の皆さん、ご父兄の皆さん等の期待、希望、それに沿うことが出来れば結構なことだというふうに考えています。
Question
産経新聞です。次期総裁選と衆院選の順番について伺います。総裁任期が9月の末で、衆議院の任期が10月21日になりますけれども、衆院選を総裁選の前にやるべきか、後にやるべきか、お考えをお願いします。
Answer
これはまだ、総裁とも詰めた話はしておりません。衆議院の皆さんとよく相談して決めたいと思います。
Question
産経新聞です。菅総理の下で衆院選に勝利すれば、その後の総裁選は無投票再選になる可能性が高いとの見方もありますけれども、どうお考えでしょうか。
Answer
それは仮定の質問ですから、今お答えするのは適当ではないと思います。
Question
共同通信です。自民党を離党した議員の復党問題について伺います。1月に新型コロナウイルスの緊急事態宣言下で銀座のクラブを訪問して、その後離党した現在無所属の松本純元国家公安委員長、大塚高司議員、田野瀬太道議員の衆議院選前の復党論が浮上していますけれども、こうした復党論についてどう受け止めておられますか。
Answer
そういうことは聞いておりません。
Question
共同通信です。相談も受けていらっしゃらないですか。
Answer
はい。
Question
共同通信です。2月にお三方は離党されて、4ヶ月程度でこうした復党論が出てくることについては、どうお考えですか。
Answer
どこから出てきたか、誰が言っているか分かりませんが、それは党本部が言ってまわっているわけでもなんでもありませんから、ここへ質問するのはお門違いです。
Question
産経新聞と申します。先の通常国会では、中国のウイグル等の人権問題を巡る非難決議が採決されずに見送られる結果となりましたが、国会の最終盤に下村政調会長らが二階幹事長にお会いされた際に、二階さんは用紙にサインをされようとされていて、前向きだったという話を伺っております。今回、つぶれる結果となりましたが、あらためて次期、臨時国会等で同種の決議を採択するお考えについてどう思っておられますか。
Answer
特に執行部として、これを止めた事実はありません。
Question
産経新聞です。二階さんはサインされようとしていたというふうに伺っているのですが、その辺はどうでしょうか。
Answer
誰が言っていたのですか。
Question
産経新聞です。関係者の方です。
Answer
関係者でそんなことを言ってもらっても、よく詳しく存じません。「私が言った」っていったって、私が言ってないことだから、それを言ってもらっても、しようがないのではないですか。
Question
産経新聞です。あらためて次の国会で、こういった決議を採択するお考えについてはどうでしょうか。
Answer
そういうことは、自由民主党は極めて民主的な円満な政党なのですから、みんなの意見を聞いて、そのときそういうものが出てきたときに考えればいいことです。
Question
産経新聞です。一部の在日のウイグル人の方たちは、二階さんほど人権問題にあつい方はいないという、記者団の指摘に対して、そうであるならば、ぜひ話を聞いて成立させてもらいたいというお話をされているのですけれども、そういった在日のウイグルの方たちとお会いする機会を設けるお考えはございませんでしょうか。
Answer
今のところ申し込みもありませんし、特にこちらから進んで今すぐの予定はありません。
Question
産経新聞です。申し込みがあれば、前向きに検討するということはありますか。
Answer
いや、それは仮定の話ですから。
Question
読売新聞です。議連の関係でお伺いします。先週までの間に議員連盟がたくさん設立されましたけれども、議員の先生方が集まって活動する議連について、その役割や意義についてどのようにお考えでしょうか。
Answer
議連の集まりの意義をあらためてここで聞かれても、議連は議連です。大いに活発にやったらいいと思います。
Question
読売新聞です。幹事長が会長を務める「自由で開かれたインド太平洋推進議連」が設立されましたけれども、これについての手応えと今後の展望についてお考えをお聞かせください。
Answer
別に、特別の意識をもってやっているわけではありませんから、手応えも何もありません。意義はちゃんとこの議連の趣旨に発表している通りです。
Question
時事通信です。総裁選について伺います。衆議院の任期が10月21日で、総裁の任期が9月末ということで、近接していることから総裁の任期を延長する案が一部取りざたされているのですが、総裁の任期延長についてはどうお考えでしょうか。
Answer
まだ誰からも、そういうご意見を聞いておりません。
Question
朝日新聞です。横浜市長選についてお伺いします。小此木国家公安委員長が、横浜市長選に立候補する意向を示しております。現職閣僚が辞職して市長選に出るというのは異例のことだと思うのですが、この事実関係を幹事長が把握されているかどうかという点と受け止めをお願いします。
Answer
まだ、直接伺っておりませんので、お答えのしようがありません。
Question
中国新聞です。先週の金曜日に、かつて自民党に所属した河井克行前議員に懲役3年の実刑判決が下されました。幹事長はコメントで、「党全体の規律の徹底と信頼回復に努める」というコメントを出されましたが、具体的にどういった取り組みを進めていくお考えでしょうか。
Answer
党全体が、そのようなことが再び起こらないことに、心を引き締めて対応していくということに尽きると思います。
Question
中国新聞です。関連して、党本部から提供された1億5千万円の問題で、これが裁判の中でも解明されなかったのですが、自民党本部が説明するのではないかという声も出ていますけれども、先日、安倍前総理が中国新聞の取材に対して、党本部が今整理をしていて近く、 二階幹事長が説明されるんじゃないかということを言われました。まず、党本部として1億5千万円の問題をいつどのようなかたちで、どういった内容を説明するのかということについてお考えをお聞かせください。
Answer
書類等が整えば、いつでもご質問に答えます。
Question
中国新聞です。現時点ではまだその状況ではない、書類が返ってきていないということですか。
Answer
そういう状況が整えばお答えします。
Question
中国新聞です。現時点ではまだ返ってきていないということですか。
Answer
(林幹事長代理): そうです。
Question
中国新聞です。河井克行被告なのですが、即日、判決を受けて控訴しました。次の衆議院選挙、控訴されたので控訴審というのが続く可能性が出てきたわけですが、次の衆議院選挙をにらんで公判が長引けば、自民党にとって悪影響が出るのではないかという声も出ているのですが、即日控訴をしたということに対しての受け止めをお願いします。
Answer
それは控訴するとかしないとかというのは、ご本人及びその周辺の皆さんのお考えですから、それに党として控訴すべきだとかしない方がよいというのは、言う必要もないと思います。ですから、控訴は控訴で、それはそのように進めていただいて、我々は我々として選挙区支部のご意見等を十分聞いて対応したいと思います。
Question
中国新聞です。選挙区の支部の意見をというのはどういう意味ですか。
Answer
地元の意見をよく聞いて、判断したいということですか。
Question
中国新聞です。広島のということですか。
Answer
もちろんそうです。
Question
共同通信です。消費税について伺います。立憲民主党の枝野代表が15日の衆院本会議で内閣不信任決議案の趣旨説明の中で、新型コロナウイルスの経済対策として時限的に、消費税率5%の引き下げを目指すと表明されたのですが、受け止めをお願いします。
Answer
まあ、野党の皆さんのご意見ですから、私が一々そのご意見が良かったとか悪かったとか、高すぎるとか低すぎるとかって論評すべきではなく、承っておきたいと思います。