2021年2月8日(月)19:38~19:58
於:党本部平河クラブ会見場
【冒頭発言】(山口筆頭副幹事長)
本日の役員会の概要を報告いたします。
菅総裁からは、先週水曜に改正特措法が成立し、来年度予算の審議が始まった。3次補正予算とあわせ、国民の皆さんの暮らしの安心を確かなものとするために、一日も早く成立させたい。
先週火曜に栃木県を除く10都府県について、緊急事態宣言を1か月延長することを決定した。陽性者数は下がってきており、この調子でしっかり取り組み、途中で解除できるところは解除することも考えながら進めて行きたい。
内閣の一員である副大臣やわが党に所属した議員が深夜まで会食していたことについて大変ご迷惑をおかけし、大変申し訳なく思っている。
本日午前、海上自衛隊の潜水艦と民間商船が衝突する事故が発生した。衝突したと思われる船舶からは、衝突した振動はなく、船体ダメージはないと思われるとの回答があったが、引き続き対応に万全を期してまいりたい。
森山国対委員長からは、来年度予算を審議中の予算委員会は、本日で3日間の基本的質疑を終え、明日から一般質疑に入る。すでに明日の午前に3時間と明後日水曜の7時間の計10時間一巡で一般質疑を行うことで合意している。12日金曜も一般質疑を行う予定。年度内成立に全力を尽くす。次回の本会議は明日13時から。冒頭に情報監視審査委員の辞任・選任の手続きと同意人事の処理を行い、所得税法の趣旨説明質疑を総理出席で行う。所要1時間45分の見込み。明日の閣議で、コロナ対策予備費の使用について決定されることを受け、明日15時をメドに予算委員会の理事懇を開き、政府から報告を受ける予定。
末松参院国対委員長からは、明日は衆議院に続き、16時に予算理事懇を開く予定。本会議は明後日水曜の10時に開かれる見込み。
関口参院会長からは、来年度予算の早期成立を目指し、しっかり準備を行ってまいる。
世耕参院幹事長からは、河井案里前参議院議員の当選無効が先週確定したことによる広島県選挙区再選挙は、長野県補選とあわせて、参議院自民党として全力を尽くす。
山口選対委員長からは、昨日投開票の浦添市長選と西東京市長選は、自・公推薦候補が勝利し、今後の各級選挙に向けて大きな弾みとなった。衆議院広島3区については、自・公両党の党本部間で協議を進め、(1)公明党副代表の斉藤鉄夫氏を公明公認・自民推薦の与党統一候補として擁立する。(2)支部長に内定している石橋林太郎氏は、比例代表候補として公認し、比例区支部長とするとともに名簿上位に置く。(3)次々回以降については、両党の党本部・県連の間で協議し、対応を決定する。以上を両党の選対委員長間において合意した。先週末、広島県連の会長・幹事長等にこの合意内容を示し、理解をいただくようお願いしているところ。
下村政調会長からは、本日14時より、ワクチン対策に関する平場の会議を行い、ワクチンの接種体制に関する一次提言を取りまとめた。明日の政審で手続きを行ったうえで、午後、総理に申し入れを行いたい。ワクチン接種がうまくいくかどうかは、感染対策はもとより、経済活動の本格的再開にも大きく影響する。国民の間にも、ワクチンへの期待と不安が併存している中、安全性の面でも接種体制の面でも万全を期して進めていきたい。先週までに予算関連法案の審査は全て終了した。予算非関連の閣法は、来週以降の政審で順次、手続きを行いたい。来週は、火曜の政審で6本、木曜の政審で8本の閣法を審査予定。了承した案件は速やかに総務会に諮りたい。
佐藤総務会長からは、次回の総務会は16日火曜11時から開催予定。なお、今後は総務会にタブレット端末を導入し、ペーパーレス化を図る。
以上です。
【冒頭発言】(二階幹事長)
先週から、本予算の本格審議に入り、本日も基本的質疑を進めていただきました。年度内の成立に向けて、党と政府は国会対応をしっかりと進めてまいりたいと思っております。関係者の協力をお願い申し上げる次第であります。また、緊急事態宣言が、今週より延長期間に入るわけでありますが、党としても引き続き、一日も早い感染収束に向けて、力を尽くして参りたいと考えております。
以上です。
質疑応答
- 産経新聞です。昨日の沖縄県浦添市長選について伺います。市長選では与党が推す現職候補が、野党系候補を破って3選を果たしました。次の知事選に向けての弾みになったという見方もありますが、受け止めをお願いします。
- 関係者の皆さんの奮起によって勝利をもたらしたことは、大変結構なことであり、党本部としては地元の関係者の皆さんの奮起に改めて感謝を申し上げたいと存じますが、選挙は一つ一つがやっぱり、関連はもちろんあるのですよ。だけど、一戦一戦必勝を期して、万全の体制、やり残しのことがあるような選挙は必ず悔いを残します。私の少ない経験からしても、あらゆる選挙で全力を尽くして、もうこれ以上まわりきるところはないかというくらいやった選挙は必ず勝つ。そういう事からしますと、選挙はやっぱり抜かりなく、しっかりと綿密にやること。相手を見て強いからとか弱いからとかって言う人もいるけど、それは評論家に任せればいいのだと。我々は、一戦一戦全力を尽くしていく。
- 徳島新聞です。東京五輪の関係で、後藤田正純政調会長代理が、自身のSNSで東京五輪の再延期や、森会長の退任を強く主張しているのですけれども、これは政府与党方針と異なると思うのですが、党役員でもある後藤田氏のこうした主張についてどのようにお考えでしょうか。
- ただいま承ったばかりでありますから、よく事情を調査してまた考えたいと思います。
- 共同通信です。昨日行われた西東京市長選と、先月末に行われた千代田区長選の結果について伺います。先月末の千代田区長選では、自公推薦の候補が敗れました。昨日の西東京市長選では、与党推薦候補が勝ったものの野党推薦候補の新人候補に約1500票差と競ったわけですけれども、こうしたことは自民党にとって厳しい選挙だったとも捉えられるわけですけれども、その結果についてどう分析されますか。
- 選挙は、相手があることですから、自民党だから、自民党ではないからと皆さんのような専門家はよくパーセンテージをどうだこうだと仰いますけど、やっぱりケースバイケースですよ。その選挙の毎に。ですから、参考にはしなきゃなりませんが、必ずしも前勝ったから今度も良いという、あるいは前負けたから今度も駄目だろう、そうはいかない。選挙はやっぱりそういう事です。それから、党は出来る限りの公認候補、推薦候補に対しての支援はしますが、選挙はやっぱり本人ですよ。本人及び本人の陣営がどう奮起するか、それにみんながついてくるのです。選挙は、そんな軍隊じゃありませんから号令をかけてやるものではありません。やっぱり、先頭を切って候補者自らその陣営がしっかりやることによって、他の人々がそれに対して相呼応して協力してくださる。こういう事だと思います。
- 共同通信です。今挙げた二つの選挙について、西東京市長選と千代田区長選ですが、7月に予定されている都議選へ、今回の結果はどういう影響を与えるとお考えですか。
- 誰もがそんなことを皆、仰るのですが、やっぱり選挙というのは候補者です。ですから、その候補者が今度の都議選に出るわけではないのですから、都議は都議のその選挙によってその地域の皆さんにどう支持支援されるか、それから私も地方議員出身ですけれども、やっぱり地方議員というものは朝起きて寝るまで四六時中選挙区の皆さんから、あらゆる面でやっぱり評価をされてるわけです。そういう意味では、大変厳しい中に生きているわけです。ですから、ご本人が選挙だからといって立派な演説をしたからということだけではなくて、やっぱり日頃の活動、行動、そのことがやっぱり評価の主なこの、選挙民の判断の一番の問題点だということを心得てなければならないと思います。
- 読売新聞です。東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が、3日のJOCの臨時評議委員会で、女性がたくさん入っている理事会は時間がかかると発言されて、国内外で批判されていますが、これについての受け止めをお願いします。
- 聞くところによると、すでに撤回をされ、そして今後そうしたことの発言・行動に対して十分ご留意なさるように聞いておりますから、それ以上のことは無いと思います。
- 読売新聞です。この件について森会長は撤回して謝罪したということですが、会長を辞任しないという意向も示されました。会長は辞任するべきだという声は野党からもあがっていますが、進退についてはどのようにお考えでしょうか。
- 進退はまずご本人およびその周りの関係者、専門家の皆さんのご判断が中心で、党として辞めるべきだとか、辞めないでおくべきだとかということを言及することは、党としては過ぎたことであって、冷静に見守るのが一番良いと思いますが、私は撤回したということで、それでいいのではないかと思っています。
- 共同通信です。東京五輪開催まで半年を切ったこのタイミングで、森会長からこのような発言が出たことについて、開催に対する影響はどのようにお考えですか。
- 全く無いと言ったら、あなたのご質問に沿わないことになるかもしれませんが、撤回をもうすでにされたことでありますし、問題は無いと思います。
- 東京新聞です。森会長の発言を受けて、東京五輪のボランティアの方ですとか、あるいは聖火ランナーを辞退したいという声も相次いでいて、東京五輪への影響というものも懸念されていますが、辞任という形で幕引きを図って五輪を円滑に進めるという考え方についてはどうお考えでしょうか。
- 瞬間的にその関係者の皆さんは、引かせて頂きたいとか協力できないとかいうことをおっしゃったのだと思いますが、また落ち着いて静かになったらその人たちの考えもまた変わるでしょう。どうしてもお辞めになりたいということであったら、また新たなボランティアを募集、追加するということにならざるを得ない。こういうことだと思います。しかしみんなこれに参画しよう協力しようと思っておられる人は、そんな生易しいことではなくて、根っからこのことに対してずっと思いを込めてここまで来たんです。そのようなことで、すぐやめちゃいましょうか、などと言うことは、一時、瞬間には言っても、そのようなことではなくて、協力して立派に仕上げましょうということになるのではないかと思います。森会長にもそこはひとつ周囲の期待に応えて、しっかりやっていただきたいということを我々は心から念願をする次第であります。
- 毎日新聞です。総務省の幹部らが菅総理の長男から国家公務員倫理法に抵触する違法な接待を繰り返し受けていた疑いがあると一部週刊誌で報じられています。この件を巡っては本日の予算委員会もいったん審議が中断するなど紛糾していますが、この問題についての受け止めをお願いします。
- 残念ながら詳しいことは聞いておりません。必要があれば関係者を呼んで聞いてみたいと思います。
- 中国新聞です。本日、自民党広島県連会長の宮沢洋一参議院議員が本日の県連の役員会で会長職の辞意を表明されました。理由としては一昨年の参院選、今回の衆院広島3区の候補者を巡ることが、一度ならず二度までも県連の意思が党本部に覆された責任を取るとおっしゃられました。広島県連がこのように混乱しているわけですが、どのように受け止められていますでしょうか。
- 全国各地に一県ずつ支部があるわけですから、それぞれの支部でいろんな議論があることは事実ですが、県選出の国会議員の意見も聞いてみたいと思います。
- 朝日新聞です。参院広島選挙区の再選挙が4月25日に行われる予定になると思いますが、そちらには自民党として候補者を擁立するお考えでしょうか。
- 支部の意見を十分聞いて、適当な候補者がいるかどうか、あるいはまたこの人ならばという立派な候補者が、新たにまた自薦他薦で出てくる場合もありますから、ちょっと様子を見てから決めたいと思います。
- 朝日新聞です。衆院北海道2区では、有権者の信頼回復を優先するという理由で候補者擁立を見送っていますが、今回の河井案里さんの事件の影響で擁立を見送るという考えはありますでしょうか。
- 地元の実情をよく聞いた上でやりたいと思います。