各国の少子化対策に学ぶ
不妊治療の経験者として党内に議員連盟を立ち上げ、菅義偉内閣で実現した不妊治療の保険適用。保険適用並みに助成金を拡大した令和3年は、体外受精で生まれた赤ちゃんが前年比1万人近く増加。保険適用された令和4年も、前年比で約8千人増加した。子を望む夫婦が新たに子供を授かったという喜びとともに、わが国の少子化対策としても大きなことである▼先日、デンマークの医師や学者とリモートで意見交換を行った。デンマークは先駆的な少子化対策を行っており、妊娠・出産に伴う費用は無料、公立校の学費も無料となっている。同国の合計特殊出生率は、近年1.7前後で推移していたのが、昨年は1.5となった。これはコロナ禍の影響と考えられるが、出産年齢が段々と上がっている等の傾向も見られる▼各国の事例から先駆的な少子化対策を行っても合計特殊出生率が低下する要因を学ばなければ、日本が効果の無い対策を打ってしまうことになりかねない。各国に学び、根本的な少子化対策を実現していきたい。