機関紙「自由民主」2940号より
都議選 第一党を奪還
2021年7月6日
前回から10議席増
任期満了に伴う東京都議選(定数127)は7月4日、投開票が行われ、わが党は4年前の前回を10議席上回る33議席を獲得し、都議会第一党を都民ファーストの会から奪還した。
当確のバラ付けをする党東京都連の鴨下一郎会長(中央)ら
コロナ下で行われた今回の都議選。わが党は42選挙区に60人の候補者を擁立し、現職17人、元職5人、新人11人の33人が当選した。都民ファーストの会の当選者31人を2人上回り、4年ぶりに同会から都議会第一党を奪還した。
勝敗を左右する7つの1人区では今回、わが党は前回勝利した島部に加え、中央区でも勝利。15ある2人区では多くの選挙区で立憲民主党と共産党が候補者を一本化する中でも、前回から当選者を4人積み増し、10議席を獲得した。7つの3人区でも前回から2人増の3人が当選した。
5つの4人区では2人ずつ候補者を擁立し、品川区を除く4選挙区でそれぞれ1議席を確保した。3つの5人区でも2人ずつ候補者を立て、板橋区と江戸川区で1人、八王子市で2人が当選した。2つある6人区では、2人ずつ候補者を擁立し、全員の当選を果たした。2つの7人区では3人ずつ候補者を立て、合わせて3人が当選した。8人区の世田谷区では、擁立した候補者3人全員が当選した。
山口泰明選挙対策委員長は同日夜、記者団の取材に応じ、自民・公明両党で過半数割れが確実になったことについては「どこが目標に足らなかったかを精査し、今後の来るべき衆院総選挙にも臨んでいかないといけない」と強調した。
大雨災害を受け緊急役員会を開催
静岡県熱海市で発生した土石流により多数の住民が安否不明になるなど同県と神奈川県を中心に大雨災害が生じていることを受けて、わが党は7月4日、緊急役員会を開催した(写真)。政府からは棚橋泰文防災担当大臣らが出席した。
二階俊博幹事長は冒頭あいさつで「まずは人命を第一に二次災害にも注意し、救命救助と安否不明者の捜索、被災された方々が安心して暮らしていただけるよう、引き続き政府と地元が協力し合って、それに対してわが党も全力で支えていきたい」と述べた。
役員会では最新の被害状況と政府による対応状況を関係省庁から聴取した上で、出席役員らが対応を協議。政府に対して人命第一に救命救助と安否不明者の捜索に当たるとともに、大雨への対応に万全を期すよう求めた。また、わが党では災害対策特別委員会(委員長・今村雅弘衆院議員)が今後の対応を担っていくことを確認した。
兵庫県知事選
さいとう元彦候補の勝利に全力
新たな発想で県政刷新
任期満了に伴う兵庫県知事選が7月1日告示され、わが党などが推薦する元総務省都道府県税課理事官のさいとう元彦(もとひこ)氏(43)ら新人5人が立候補を届け出た。さいとう候補は同日、神戸市内で行われた出陣式で第一声を上げた。出陣式には党代表として野田聖子幹事長代行が駆け付けた。投開票は同18日。
出陣式でさいとう候補は「新型コロナで社会は大きく変わっている。これまで兵庫県は副知事が知事になることが約50年間続いてきたが、変化の時代には新しい発想と手法による県政のかじ取りが重要だ」と力説。「新しい兵庫をつくる。停滞ではなく躍動する県政へ。私は県民の皆さんと一緒にこの兵庫を必ず前に進める」と、43歳の若さとスピード感で県政を刷新する決意を訴えた。
また、県内市町と連携したワクチン接種の加速やコロナ禍で苦しむ事業者と県民への支援のほか、ベイエリアの活性化による企業誘致や農林水産業の振興などに取り組む考えを示した。
街頭から支持を訴えるさいとう元彦候補
さいとう候補の応援に駆け付けた野田幹事長代行は「今回の私たちの選択は、立ち止まらない。とにかく厳しくても前に進むしかない時に前に行こうと言う知事を私たちが応援することで、この兵庫は絶対に変わっていく。皆さんが一つになって進んでいただきたい」と、集まった支援者にさいとう候補への一致結束した支援を呼び掛け、知事選勝利に全力を挙げる決意を示した。
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