里人とともに守り伝える修験道はじまりの地
和歌山、大阪、奈良の3府県にまたがって連なる「葛城」の峰々は、修験道の開祖である役行者(えんのぎょうじゃ)が初めて修行を積んだ地とされます。一帯には、役行者が法華経を1品ずつ埋納した28の経塚があり、古くから修験者(行者、山伏)や里人によって大切に守り伝えられてきました。時代を経た今も修験者は、その経塚等を巡り、自然の中で厳しい修行を行っています。
役行者の他、行基や鑑真、最澄ら、名だたる高僧が修行した金剛山山頂付近にある転法輪寺(てんぽうりんじ)。
近畿の修験道七高山の一つに数えられる
写真提供:葛城修験日本遺産活用推進協議会事務局