「そずり鍋」
あべ 俊子衆院議員
「そずり鍋」という岡山県津山市の名物鍋を「推しメシ」としてご紹介します。
「そずる」とは「削り取る」を意味する津山地域の言葉で、牛の骨付近のお肉を削り取ったお肉のことを津山地域では「そずり」と呼びます。
この鍋料理を「そずり鍋」と呼び、津山市内では多くの飲食店が提供しており、市民の味として親しまれています。
そずり鍋の推しポイントは、そずり肉だけでなく、牛肉から出るエキスに引き立てられる地元産食材の新鮮な野菜やきのこ、こだわり豆腐等のおいしさがたっぷり凝縮されたスープです。
美作(みまさか)の国の都として1300年以上の歴史がある津山市、705年には牛馬の市が開かれていた記録が残っており、古くから牛馬の流通拠点でした。
明治12年に陸軍がまとめた全国主要物産にも津山市の牛肉が紹介され、牛を大切に、牛と共生してきたからこそ、牛の命を少しも無駄にすることなくいただく。そんな考え方が食肉文化として津山地域には深く根差しています。
そずり鍋を食べに津山に「きんちゃい」(いらっしゃい)!
「そずり鍋」(写真はいずれも「旅館お多福(津山市)」提供)