島尻 安伊子衆議院議員
わが国のコーヒー産地の北限は沖縄・奄美と言われており、実際に明治時代からコーヒー栽培が行われています。一般社団法人沖縄コーヒー協会のホームページによると、沖縄県には昨年時点で約70人以上のコーヒー農家が存在し、奄美大島、徳之島や沖永良部、沖縄本島から久米島、宮古島や石垣島とどんどん生産地が広がっていることがわかっています。
現在栽培されているコーヒーの木は、沖縄からブラジルに移民していた人が昭和47(1972)年に里帰りした際に持ち帰った種子から育ったものと言われています。しかし当時はこれを生業(なりわい)にしようという人はほとんどなく、最近まで沖縄で国産コーヒーが栽培されているとの情報もなかったことから「知る人ぞ知る」存在でした。
沖縄のコーヒーは、主にアラビカ種ムンドノーボという品種で、イエローとレッド種があります。沖縄は、コーヒーベルトの最北端に位置し、宮古島とキューバはほぼ同じ緯度です。沖縄コーヒーは豊かな風味としっかりとした酸味が特徴で、香りと苦味と甘みのバランスが良いと、ファンが増えております。
ぜひ一度、国産沖縄コーヒーをお楽しみ下さい。