紅麹(こうじ)の成分が入った機能性表示食品を摂取した人に健康被害が確認された問題を受け、党消費者問題調査会と厚生労働部会は5月24日、再発防止等に向けた提言を林芳正官房長官に申し入れました。
提言は関係事業者団体や消費者団体の意見を聴取の上、政府として早急に対応すべきものとして、(1)機能性表示食品に関する健康被害情報の提供ルール(2)機能性表示食品制度の信頼性を高めるための措置(3)情報提供のDX化、消費者教育の強化―の3項目を提示。
具体的には、機能性表示食品の表示責任者が収集した健康被害情報のうち、医師の診断を受けたものについては、消費者庁や都道府県等に提供することを順守事項とし、その際、表示責任者が判断に迷わないよう、対象事案や提出期限等のルールの明確化を求めました。
また、表示責任者が届け出後、定期的に自己評価し、その結果を同庁のウェブサイトで公表しない場合には機能性表示ができないと明記したほか、安全性や機能性について専門家の客観的意見を聞く仕組みを導入する等、同庁における販売前の確認をより慎重に行う手続きを明確にするとともに、届け出後の同庁等における確認体制の強化を求めました。