党文部科学部会(部会長・山田賢司衆院議員)は2月1日、会議を開き、月面着陸に成功した小型月着陸実証機「SLIM:スリム」について、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)と文部科学省より報告を受け議論しました。
昨年9月に打ち上げられたSLIMは4カ月程かけて飛行を続け、1月20日、月面への着陸を成功。地球との通信を確立しました。
SLIMの目的は、(1)月への高精度着陸技術の実証(2)軽量な月惑星探査機システムを実現し、月惑星探査の高頻度化に貢献する―ことで、将来の月惑星探査に貢献することを目指したJAXAのプロジェクト。従来、各国の月面着陸機の目標着地地点に対する精度は数キロメートルから十数キロメートルのところ、SLIMは、100メール以内に着陸する「ピンポイント着陸目標」を掲げ、目標地点から東側の約55メートル地点に着陸しました。さらに、降下時の高度50メートル時点では精度10メートル以下を達成していたとみられ、同時点で2つのメインエンジンのうち、1基が機能喪失したことにより目標地点から逸れたと推測されます。