私たちはいま大学4年で、来年には学生部の活動も卒業して社会に出ていくわけですが、次世代の後輩たちにも政治に興味を持ってほしいと願っています。何か、若者へのアドバイスをお願いします。
日本人であるアイデンティティをどれだけ強く持てるかが、これからとくに大事になってくると思います。そのためには、外を知らないと自分の居場所がわからない。いま海外の情報はとりやすくなったので、若者には世界に視点を広げてほしい。そうすることで日本の置かれたポジションを知ることができるし、故郷のよさを再認識して、いま取り組んでいることや新しいことを生み出すパワーになる。
この20年間、個人情報保護の流れや格差の拡大もあり、日本社会は分断化され、私たちは「つながること」に不得手になっていました。でも、これからの20年は「つながること」でより強くなっていくし、新しい共同体が築かれて、社会全体も変わっていくと思う。どうぞ皆さん、思いっきり人生をエンジョイしてほしい。もちろん苦労も大事だし、その中で出会った人や物事があれば情熱を注いでください。
少子高齢化による人口減少で、日本はダメといった認識が広がっている中、どうしても安全志向になるのは仕方ない。でも一方で、いまの若い人にはお金や出世より社会のために貢献したいという気持ちがあると感じます。だから私は、日本の将来は暗いと思っていないんです。この素晴らしい国の将来を、そして自分を信じていただきたい。
とにかく持ち味の元気を爆発してもらいたい。一度きりの人生ですから、大いに挑戦してもらいたいと思います。進路に悩むような年ごろの学生さんもいると思いますが、受験時代と違うのは、自分の人生の進むべき道は正しい答えを選ぶのではなく、選んだ道を答えにするということ。ぜひ皆さん一人ひとりでそれぞれの人生をつくってもらいたいと思います。
今日は、大変お忙しいところ、先生方に貴重かつ有意義なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。
※この座談会は平成29年7月25日に自由民主党本部にて行われました。